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 最大血圧と最小血圧
血管壁が受ける内圧を血圧と言いますが、一般的には動脈の血圧をさしています。

人が生きている間は、心臓は休むことなく収縮と弛緩を繰り返し、心臓から動脈に血液を送り出して、全身に酸素や栄養を供給しています。

心臓が収縮して血液を送り出したときに最も大きな圧力が動脈壁に加わりますが、このときの血圧を最大(最高あるいは収縮期)血圧、心臓が弛緩して拡張しているときには最も低くなり、このときの血圧を最小(最低あるいは拡張期)血圧といいます。
 
血圧が高い方や気になる方は、普段の自分の血圧値を知るために、家庭であれば、朝起きたときや夜寝る前など、時刻を変えて、安静な状態で数回測ってみることが大切です。そのときの体調などをメモしておくと、医師の診断にも役に立ちます。
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症状
 頭痛・肩のこり・耳鳴り・動悸・息切れ・胸の痛みなどがあれば一度診察を受けましょう。

 
●高血圧の原因は
 血圧は心臓が血液を送り出す力、血管の抵抗力、血液の粘調度などによって
 規制されます。

 

@塩分の取りすぎ


食塩をとりすぎると、ナトリウムが血液中に必要以上に多くなり、流れる血液量、心臓の拍出血液量、血管の抵抗性などが増大し血圧が上昇すると言われています。

Aストレス・過労・睡眠不足

ストレスは交感神経を介して心臓の動きを活発にし、血管抵抗を増大させ血圧を上げます。
B肥満

肥満があると、重い荷物を持ち歩いているのと同じで、それだけ多くのエネルギーを必要とします。このため、心臓は普通以上に血液を送ろうとし、血圧上昇を招きます。

また、肥満に合併する高脂血症や糖尿病は血液の粘性を上げ、また動脈の硬化を招くことでより一層血圧を上げます。

Cアルコールやタバコ
大量のアルコールは、心臓の動きを高めて血管壁を緊張させ、タバコのニコチンは交感神経を刺激して血管を収縮させ、どちらも血圧を上げるとされています。

D遺伝

遺伝も高血圧の大きな原因の一つです。
高血圧の体質は遺伝します。

日本人の10人に2人は高血圧者と言われています。その中には、親から高血圧になりやすい体質を受けついだ人がかなりいるようです。
両親が高血圧だった人は気を付けましょう。

 


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 @塩分を控えめにしましょう

  • うす味に慣れて、なるべく塩分を取り過ぎないようにする。
  • 減塩しょう油、減塩みそなどを用いて味付けに工夫を施す。
  • 酸味を上手に使う。
  • すいかに塩をかけたり、升酒で塩をなめながら飲んだりすることはやめましょう。
  • ラーメン、みそ汁などの汁は少なめにとるようにしましょう。
  • 塩やしょう油は食べ物の表面につけ、中に練りこんだものはできるだけさけましょう

 食塩の摂取量は(1日の摂取量です)

  • 健康人     10g以下
  • 軽症高血圧    6〜8g
  • 中等症高血圧  4〜6g
  • 重症高血圧    4g以下
  
 
 A脂質のとり方に注意しましょう
コレステロールを上げ動脈硬化を促進する飽和脂肪酸(卵黄や動物性脂肪など)は控え不飽和脂肪酸の多い植物油(オリーブ油・しそ油・なたね油)や魚の油を主体にとりましょう。

 B過食を控えましょう(肥満へつながる)

  • 砂糖・果物をとり過ぎないようにしましょう。
  • 炭水化物(米・麺類など主食)をとりすぎないようにしましょう。

 C食物繊維・カリウム・カルシウムは
   ある程度積極的にとりましょう


 Dアルコールやタバコは控えめにしましょう


 
 
適度な運動は血圧を下げ肥満・
高脂血症・糖尿病を予防します。
具体的には、毎日または1日おきに30分ほど少し速足で歩く程度の運動が最適です。

  
 
現在社会に生きる限りストレスの元を断ち切ることは困難です。
むしろ受けたストレスを自分の中で緩和し前向きにとらえるようにしたり、息抜きをもってストレスを忘れる時間を持つことが大切でしょう。

例えば
テニスなどのスポーツ・釣り・盆栽・ガーデニング・絵画・和歌など・・・。


なお、睡眠時間を充分とりましょう。
 
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ふいに胸が圧迫されるように感じたり、締め付けられるように痛んだが、2〜3分で治った・・・このような症状は狭心症の可能性があります。
発作を起こした人は医師の診断を受け、緊急用のニトログリセリン舌下錠を持つようにしてください。
 
 
動脈硬化のために傷ついていた脳の細動脈が、何かのきっかけで破れて起こります。運動や仕事をしているときに突然発作が起きるのが特徴で、半身にマヒが出たり、昏睡状態になることもあります。

何の前触れもなく、突然、激しい胸痛が襲い、その苦痛が30分以上も続きます。狭心症を起こした後に起こってくることもすくなくありません。初めての発作で約3割近くの人が死亡します。これは、動脈硬化を起こした冠状動脈に、血液のかたまりがつまって血液が流れず、心臓の筋肉が壊死するために起こります。
 

動脈硬化のために、脳の動脈の血にかたまりができて血管がつまり、血液が流れなくなって脳が壊死(えし)を起こした状態です。睡眠中に起こることが多いのが特徴のひとつです。小発作の段階で精密検査を受けてください。



高血圧が数年以上も続くと腎臓の細動脈硬化が起こり、血液の流れが悪くなり、この状態を放っておくと腎臓に栄養が行かなくなり、やがて腎不全を招きます。
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中等度以上の高血圧の場合は一般療法に加えて薬物療法も必要です。

また、軽症でも一般療法だけでは効果がえられない場合や、同じ血をひく家族の中に高血圧の人がいて、高血圧になりやすい体質の人の場合は、早めに薬物療法を始めることが必要です。

一度高血圧薬を飲み始めると一生やめられないと聞くので薬は飲みたくないと言われる方がおられます。しかし、これは大きな誤解です。薬のためにそのようになるのではありません。高血圧という病気は風邪のような一時的な病気ではなく、遺伝的体質や老化に伴う動脈硬化によって引き起こされることが多いため、一時的に薬を服用しただけではこれらの体質まで変えることは困難です。
そのために薬を止めてしまうと血圧が再度上昇することになります。

以上の理由から血圧を正常に保つためには、長期間の薬の服用が必要となるわけです。

 
薬では高血圧の体質までは変えることができませんので、長期にわたり服用して頂く必要があります。
その場合、副作用が心配と言われる方がおられますが、現在では多数のすぐれた薬があり、必ず副作用の心配のないそれぞれの方に最適な薬を選び出すことができます。

また、1日1回ないし2回の内服で効果のある薬が多く出回っております。




 

高血圧を東洋医学的にとらえると、その原因は大きく次の2点に分けられます。
 



 
生命活動を営む根源的エネルギーである気が必要以上に高まり、その結果として心臓の拍動が亢進、さらに交感神経を刺激して血管の緊張が亢進し、血圧の上昇を招きます。ストレス、アルコールの多飲などが原因の1つです。

 


 
簡単に説明すると血液の流通に障害をきたした状態を言い、血液の粘性の増加や動脈硬化と関係があります。

運動不足・肥満・過食・高脂血症・便秘などが原因とされます。
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